チンギス・ハンを題材にした漫画ってありそうで、あまりないんですよね。三国志を題材にした漫画は多いですし、戦国時代をテーマにした漫画も数多くありますが、ことチンギス・ハンについては、どうにもイマイチとなっていて、短命で終わる漫画が多く、巻数としても中途半端で終わっているケースが大半です。と言いましても、サンプルケースがあまりないのですが、知っている限りのサンプルケースの作品を紹介しておきたいと思います。
チンギス・ハーン(横山光輝)
十二世紀、モンゴル高原には、多くの異種族の遊牧民が住んでいた。一つの部族はいくつかの同族が集まって、集落を作りくらしていた。各部族は、水と草を求めて、互いに争いをくり返していた。広大な土地に暮らしながら、互いに略奪や殺戮を繰り返す遊牧民達…そして、モンゴルの偉大な英雄チンギス・ハーンの物語が始まる。※秋田書店刊ハードカバー版を分冊しています。
三国志が一番有名だと思いますが、その他、山岡荘八の作品も多数手がけていますし、歴史物全般の漫画を多数書いている横山光輝先生、実はチンギス・ハンについても書いていました。横山作品の中でもあまり知られていない作品となりますね。
極々スタンダードな作品となっていて、モンゴル統一までが中心で、モンゴルを出るのは最後の方になります。実際の史実に基づいている内容となっているのが、いかにも横山作品なのですが、こうして読んでみると、ユーラシア大陸を征服した大モンゴル帝国も、チンギス・ハンの時代では、そこまでだったのが分かります。
チンギス・ハンの漫画の入門編みたいな形になると思いますが、チンギス・ハンを漫画にすると、何故か概ね義経=チンギス・ハンと言う説を採用した上での漫画が多くなりますので、まずは裏を楽しむ為に表を知っておく必要がありますので、チンギス・ハンの事を、そもそも良く知らない人は、まずは読んだ方が良いと思います。
ジンギスカンの野望(群洋大)
第一巻:240ページ ジンギスカンはなぜ、なぜ世界帝国を築けたのか、ジンギスカンの生涯を通しその理由が見えて来ます。部族対立が多かった時代にテムジンとしてモンゴルの地に誕生した。その後モンゴルを統一しさらに金(中国)に進出し、その後ホルムス、東欧へと拡大して行った。
絵柄的にも歴史に忠実な形で展開をされていく、真面目な漫画かと思っていたのですが、中々に困惑をさせてくれるシーンもありました。まず、チンギス・ハンは、生まれた時に血の塊を握りしめて生まれてきた。と言われています。それが本当かどうかは分からないのですが、チンギス・ハンが好きな人であれば、聞いた事がある話だと思います。
所が、こちらの作品では水晶を握りしめて生まれてきた。と言う設定になっています。普通に考えて水晶を握りしめて生まれてきたら、やばいよね。水晶はやり過ぎだ。なんて思って読み始めていったのですが、結果としては、この水晶が物語のキーポイントになっていました。
本作ではチンギス・ハンとジュチが軸に展開をされているのですが、金のゴタゴタも描かれていて、へー?本当?と言う気持ちでしたね。金王朝の事は良く知らないのですが、こんな感じで倒壊したんですね。勉強になりました。
城攻めの時に、馬が塀に飛びのって、そこから城の上までジャンプしているシーンが唐突だったので、物凄く面白く感じましたね。真面目な絵柄で、唐突にあり得ない展開になっているのが、何だか面白い感じでした。
タイプとしては歴史中心となっていて、こちらの作品はAmazonのkindleになるのですが、読み放題の会員であれば、無料で読む事が出来ます。会員ではない人の場合でも全部で3巻になりますが、1000円位で読む事が出来ます。
ホライズン(岡田卓也)
1173年モンゴル高原、タタールの猛将を討ち取る少年の姿があった。モンゴルの族長イエスゲイの息子・テムジンである。勝利の宴のさなか、イエスゲイの氏族の独行を苦々しく思う氏族たちは、恐るべき陰謀を話し合っていた。それは、後継者であるテムジンの暗殺だった!!
なんや、これ!?と言う形で終わった作品でした。恐らくは打ち切りかと思いますが、チンギス・ハンになる前、テムジンの時点で作品終了となりました。ホライズンは英語で、地平線とか水平線と言う意味になりまして、ユーラシア大陸を制覇した大モンゴル帝国の礎を作ったチンギス・ハンには相応しいタイトルとなるのですが、どちらかと言えば、バトルシーンに重きを置いていた作品となっていて、チンギス・ハンを読みたい人から見たら、そこじゃない感が強かったのかもしれません。
全部で3巻で終了となってしまっている作品となりますので、判断をし辛い部分があるのですが、テムジンを主役にして、出すとしたら、ボオルチュだと思うのですが、ボロクロを出す辺りの渋さよ。そして、歴史的にも、何だ、これ?と言う部分については目を瞑っても良かったのですが、そこの辺りのセンスが、ちょっと自分のセンスとは違いましたかね。
チンギス・ハンを扱った漫画自体が少ないのですが、かつてこれほど、イエスゲイにスポットを当てた作品があっただろうか?まだまだ探索中となりますが、ちょっと見た事がないケースでしたね。
ハーン ‐草と鉄と羊‐(瀬下猛)
蝦夷地に住んでいた源義経は、兄・頼朝から追われていた。船に乗り込んで逃げようとしたが、その船は難破、着いた先はだだっ広い大陸。彼は復讐に囚われた人生を捨て、新たに生きることを決意した。裸一貫! 土地、人種、しがらみ。義経はすべてを飛び越え、曲者だらけのユーラシア大陸を駆け廻る! そして人類史最大の支配者になることができるのか!?
少なくとも、このページを作成時点では連載中となっている作品となっています。源義経=チンギス・ハン説が採用をされている作品となっています。歴史的な事で言えば、はっはっは!
久しぶりのチンギス・ハン漫画になりますが、絵柄もグッドとなっています、連載をされている媒体もモーニングと言う事で、読者層にもかなりマッチをしている部分があると思います。モーニングであれあb、派手なバトルシーンで食い付くよりも、重厚なストーリーで引きつける事が可能だと思いますし、今の時点では連載も好評となっていますので、長期連載も見えてきていますね。ちなみに巻数で言えば10巻を超えたら、長期連載が自分の基準となります。
前提条件として選ぶ余裕がある程、チンギス・ハンの漫画がある訳ではないのですが、暫定首位の漫画と考えて良いと思います。
※連載終了!打ち切られた印象を受ける内容でしたが、個人的には絵柄的にも格好良かったので、好きでした。
王狼伝(三浦健太郎・武論尊)
ベルセルクの三浦健太郎と作家としていくつもの作品を手がけてきた武論尊の作品となります。武論尊については、個人的には放り投げる癖や、いくらなんでも無茶をしやがるぜ。と言う印象が強いのですが、案の定のワールド展開となっています。
義経=チンギス・ハン説を採用しているのですが、主人公でしょ?と言う形で最初に登場をしている人物は別の人物で、しかも、その子供の名前があれで。と言う事で、覇roadで存分に見せてくれた、武論尊の歴史のそこをいじってしまいますか?先生!?と言う展開になります。
歴史をどういじるのか?それが作家の創造性にかかっているのですが、全うないじりかたではなく、ぶっ飛んだ形になっています。ある程度、歴史を重視する人には不向きだと思いますが、ぶっ飛んだ展開を楽しみたい人にはグッドですね。
最後の方が、腹を抱えて笑ってしまいましたね。そりゃー、ねーだろうよ。と思えるのですが、もう武論尊は、これで良いんですよ。覇roadは三国志を題材にしているのですが、そこそこ、それなりに忠実っぽく動いていて、お?面白いぞ。と思っていたのですが、皇帝をぶった切って、一部が終了となり、二部は速攻で終わりました。人気になって面倒くさくなった、武論尊がぶん投げた瞬間ですね。
フェンリル(大西実生子・赤松中学)
12世紀モンゴル高原――幾つもの部族が群雄割拠していた時代。
キヤト氏族の首長であった父を持つ少年テムジンは、謎の女性との出会いをきっかけに、やがて大陸全土を巻き込む波乱の人生を歩み始める……!!
2019年5月時点で連載中となっているのですが、まだ単行本化されていなくて、かつ途中の話が読めない状態となっているので、全体はまだ読めていませんが、最新話を読んだ限りでは、義経=チンギスハンと言う程ではないけれども、フェンリルと言う妖精みたいな女性を通して、繋がっている感じです。
ここから、どうなっていくんでしょうね?
コメント欄を見て頂ければ分かりますが、ののさんに教えて頂きました。一気に紹介をする漫画が増えますよ。
しばらく見ていなかったのですが、まだ連載中で、かつ単行本も発行をされていましたので、下に追加で掲載をしておきたいと思います。単行本の出るペースはかなりスローかもしれませんね。
- フェンリル(アマゾン)
- フェンリル 1巻【デジタル限定カバー】(楽天ブックス電子書籍)
- フェンリル 1巻【デジタル限定カバー】(DMM.com電子書籍)
- フェンリル 1巻【デジタル限定カバー】(ebookjapan)
- 赤松中学(ebookjapan)
狼ジンギス汗(石川球太)
届いて気がつきました。これのシリーズの三国志を持っていましたね。三国志の方もそうだったのですが、このシリーズの作品って生々しいんですよね。三国志の方では呂布が死ぬ時に腸を取り出しているシーンがあるのですが、当時子供だった私にそんな事は分かる訳がなく、ちん×とってる!?と言う風に思ったのを覚えていますね。当時の私もそんな感じでした。
で、こちらの石川球太さん作品の生々しい点ですが、テムジンの母親が犯されているシーンとかいる?それで子供が何されたの?と聞いて、大人になったら分かります。とか、凄いよね。絵柄も含めてですが、昔の漫画ながらの生々しさで言えば、このページで紹介をしている作品の中では一番かな?と思います。
中々ボリュームもあったのですが、そもそも連載をされていた作品ではなかったと思いますが、ほぼテムジンで終わります。大草原の戦いで、ほぼ終わります。ジンギスカン自体、世界征服の代名詞的な存在ですが、実際問題、ジンギスカン時代には、そこまでは行っていないですからね。部下がかなり遠くまで行っていますね。
見て。この熱い絵柄。明らかに読む人を選ぶタイプの絵柄ですね。何だか挟まっていたのですが、中古で購入をした割には大切に扱ってくれていたんだな。と言うで事で、元々持っていた人に感謝。
絵柄的には熱い絵柄になるのですが、あくまでも史実ベースの漫画となっています。硬派なタイプの漫画でしたね。
マンガ中国大人物伝3(石森プロ)
ジンギスカンが死ぬ所まで、きっちりと収録をされていました。当時のモンゴルには文字がなかったせいか、漫画でも資料によって違う内容となっていて、ジャムカがこちらでは袋に吊されて殺されていました。あれ?袋につめられる所までは共通だけど、馬に引かれて死んだんじゃねーの?と思いましたね。こちらでは窒息死です。結構きついですね。
絵柄はサッパリとした感じになりますので、誰が読んで頂いても抵抗感なく読めるかな?と思います。ただ、ボリュームがそこまで多くない中で、ジンギスカンが死ぬまで描かれているので、やや駆け足かもしれませんね。
教科書ベースになるのかな?普通にジンギスカンはジンギスカン説になります。
馬から降りない武士(ホ・ヨンマン、イ・ホジュン)
モンゴル帝国初代皇帝であるチンギス・カン(テムジン)と、その父イェスゲイらの猛き生き様を描いた歴史大河、第1巻。
こちらも、ののさんに教えて頂いた作品になりますが、電子書籍限定販売。と言う事で、時代の流れを感じますね。オールカラーとなっている点はグッドポイントになるのですが、これはもうあれだろ?ジャムカが主人公なんだろ?と思える位に初期の時点では外見に差がありましたね。徐々にテムジンも格好良くはなるのですが、どうみてもジャムカに頑張っている感じでした。
絵柄的には、やや淡白な感じの印象でしたね。最初は親父のイエスゲイから始まります。ストーリーは史実ベースになっています。クライマックスはやはりジャムカとの戦いになります。モンゴル秘史をベースにしているので、時々妙に長い文章が登場をしてきて、お?読むのがきついぞ。と思わせてくれるのですが、頑張って読みましたね。
やはり中心はモンゴルであって、モンゴル統一後は消化試合みたいな感じで終わってしまったのですが、他の作品によっては、モンゴル統一で終了とかもありますので、統一後があったのは、個人的には嬉しかったポイントです。あと、自分では気がつきませんでしたが、耶律楚材が最後の方で登場となります。たぶん、私は耶律楚材が出てくるシーンが見たいんでしょうね。
殺す・奪う、これを繰り返す。と言うモンゴルを耶律楚材が結構変えた部分が大きいと思うんですよね。耶律楚材が主人公の漫画。あったら、面白そう。
蒼き狼 地果て海尽きるまで(日暮央・森村誠一)
日本映画史上空前のスケールで描かれた歴史超大作をコミック化! 史上最大の帝国”を築いた男、チンギス・ハーン。彼には、生涯にわたって友情を守るという”按達(アンダ)の誓い”を三度も交わした友「ジャムカ」がいた。大いなる夢と友情の挟間で血を流す男たち、そして偉大なる父を持つ息子たちの苦悩と葛藤……! コミック版オリジナルの人物も登場し、映画とは違った切り口から独自の解釈も交えて贈る、もうひとつの”蒼き狼”たちの物語!!
角川が何を間違えたのか、力を入れて作ったけれども、売上としてはだだすべりした映画のコミカライズ版です。薄らと記憶にありますが、何これ?と言う感想が出て来た映画ですね。主人公はどちらかと言えば息子のジュチになっている印象でした。
で、コミカライズ版ですが、今度はジャムカの息子も加わって、息子同士にスポットが当てられている印象でしたね。絵柄的には見やすい内容となっていて、悪くないのですが、ストーリー的には見る人を選ぶ作品ですかね。
で、ジュチねー。メルキトの血が入っていたのは間違いないのかな?と思いますが、作品によってだったり、書籍によっては、チンギスハンはジュチを一番可愛がった。とか書かれているのですが、それなら、ジュチなんて名前を付けてやるなよ。と思う訳ですが、本当の所はどうだったのでしょうかね?次男のチャガタイは一貫して、兄のジュチに反抗的だった。と言うトーンで描かれているので、きっとそうだったんでしょうね。
知らない人の為に書いておきたいと思いますが、ジュチってモンゴル語でお客さん。って意味になります。自分の子供じゃないから、この子はお客さんね。と言う意味合いで付けられて名前です。どう考えても、最初の時点では可愛がっていないよね。
シュトヘル(伊藤悠)
見知らぬ時代、見知らぬ国の戦場。その凄惨な光景を毎夜、夢に見る高校生の須藤。ある日、楽器の工場である彼の家に、転校生の鈴木さんが訪ねてくる。彼女がその場で馬頭琴を奏で“シュトヘル”と唱えた途端、須藤は時空を越え、夢で見た国の女戦士に姿を変えていた。そして目の前には、鈴木さんに瓜二つの少年が。その少年は須藤に“シュトヘル”と呼びかけ…。
西夏が絡んでくるチンギス・ハンの漫画。と言う事で、チンギス・ハンの漫画自体、豊富にある訳ではないので、言葉としては微妙なのですが、異色なスタイルでしたね。チンギス・ハンが西夏を滅ぼした訳でして、その過程から物語が始まります。
主人公はチンギス・ハンの血を引いていると思われる少年と悪霊と呼ばれる女性。悪霊がシュトヘルって意味なんですね。最初の出だしがイメージと違う感じの出だしとなっていたので、少し読み始めて困惑をする部分がありましたが、徐々に頭の中で整理をされていきました。
絵柄的には問題ない作品ですね。月間スピリッツに連載をされていた作品となりますが、書店でも、月間スピリッツを見た記憶がない、ジャンプ読者になりますが、ジャンプで例えるとブリーチとアイシールドみたいな絵柄になりますが、漫画家としては綺麗な方になります。あまりゴチャゴチャしていなくて、読みやすいと思います。
作品のテーマは文字。暴力と相反する感じの文字がテーマとなっていて、自分の中では、中々の作品でした。チンギス・ハンがメインの作品ではないですし、作品としての時代考証がどうなっているのかが分からないのですが、チンギス・ハンに敵対をしている側の視点で描かれている作品となっていて、結構面白かったです。
自分もハットを被りますからね。ちょっと斜めにした方が、カッコイイんだ。
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マンガ中国の歴史 チンギスハンの帝国(西村緋禄司、監修:陳舜臣、手塚治虫)
世界帝国をつくりあげたチンギス・ハンと、ヨーロッパに先んじて大航海を成功させた鄭和。第五巻は世界規模の偉業を成しとげた元から明の時代まで!
この手の学習系には手を出さないぞ。と考えていたのですが、調子こいて手を出してしまいました。絵柄はサッパリ系になりますが、分量と比較をして、フビライまで行きますので、割と駆け足でした。ジュチの下りは基本的にはなかった事扱いになっていて、ボルテはしっかりとメルキトに分捕られるのですが、木に縛り付けられている描写がされていて、中々斬新な形で表現をされていましたね。
分量の半分は鄭和が登場となります。鄭和には個人的にも気になっていますし、モーニングでしたっけ?何だか連載をしていたと思います。星野さんでしたっけ?現時点では調べる気持ちも湧いて来ないのですが、おいおいと読んで行きたいとは思います。名前は聞いた事があるのですが、この漫画の中では、イスラム教でメッカを目指す内容となってます。確かに航路が確立をされていれば船の方が早いのですが、陸で行けば良かったのにね。と思いますが、どうなんでしょうね。
漫画版 世界の歴史 4 モンゴル帝国と世界の交流(人見倫平・アンベ久子)
蒼き狼チンギス=ハンは、モンゴル高原に遊牧民の国家を建てた。その没後も国は拡大を続け、中国、イスラーム世界、ヨーロッパにまたがる巨大帝国に成長した。洋の東西は互いを直接知るようになり、人類は外の世界に対する欲望をさらに深めた。かくして多数の冒険家が、未知の世界に挑んだ。マルコ=ポーロはシルク=ロードを踏破し、キャプテン=クックは太平洋を航海した。世界の一体化である。
監修は斯波義信、鈴木恒之となっている作品になります。こちらも上記と同じで学習系の漫画になりますね。で、こちらの面白いのが、チンギスハンからではなく、宋と金の戦いから始まる事ですね。チンギスハンのゲームとかをやっていたお陰で、世界史はサッパリなのですが、南宋やら金とかは分かるのですが、その樹立の過程と言うのは、あまり勉強をしてきませんでしたので、こちらの書籍で色々と勉強になりました。
それにしても、中国では昔から科挙がありましたが、色々と日本は制度を真似していたのだけれども、この科挙だけは取り入れませんでしたね。貴族の自分達の立場が不味くなるから不採用にした。と思えるのですが、どうなんでしょうかね?官僚制度が科挙っぽいけれども、入れ替わる政治家の下と言うのが違いますね。中国だと皇帝がいて、科挙で合格して、その後も優秀な実績を残せば、直接具申出来る点が全然違いますね。日本も天皇主権にしよう。そうしたら、優秀であるはずの官僚様が天皇陛下に色々と直訴して良くなるかもしれないけれど、最近の官僚様も恵まれた家庭育ちが多いだろうから、無理かな。
なんて、事を読んでいて考えたのですが、肝心のチンギスハンのパートは、どうしても駆け足でしたね。で、改めて思うのですが、空白の期間の漫画があったら面白そうですよね。この手の漫画だと、チンギスハン死亡→フビライ登場。と言う形になっているのですが、チンギスハンが生きている時でも、東ヨーロッパ戦線だったり、チンギスハン後の、各ハンが、どう言った事をしていて、どう言った過程で独立をして行ってしまったのかな?こうした事が描かれている漫画があれば読みたいですね。
その後、明の時代を経過して、朝鮮半島の李氏朝鮮時代に突入し、秀吉の出兵になっていました。随分駆け足な印象を受けますが、世界の歴史となっているのですが、東洋ばっかりでしたね。西欧は何やってたの?これが西洋の暗黒時代ですかね?と思っていたら、マルコ・ポーロ登場となっていて、時系列的には、ちょっと戻ったりしている作品でした。
これだけ、ちょっと長めの文章で紹介になりますが、面白かったですよ。世界の交流と書かれているように、世界の交易路などが、どうやって出来ていったのか?そうした過程が描かれている作品であり、テーマにもなっています。心残りは表紙で描かれているチンギスハンらしき人物が、どこにも登場をしていない事ですかね。ちょっとびっくりしましたね。出て来ないのかい!?と言う感じでしたね。
女神の赤い舌(ウヒョ助)
チンギス・ハンに関連をする名前が出てくるだけの漫画。と思っていました。なんで、こんな漫画がwikiに書かれているんだろう?と思っていたのですが、終盤から、ようやくチンギス・ハン登場。お?ようやく、それっぽくなってきたぞ。と言う感じでしたね。
序盤はとんでもなく、外れの作品を引いてしまったのかな?と思いながら読んでいたのですが、実際に最後まで読んでみると、なんだか、ほっこりとする終わり方になっていました。意外と悪くなかったですね。自分はAmazonで中古で購入で、2000円以下でしたので、まーまー、全然良いかな。と言う感じでした。
この辺りの微妙に前の作品で、かつ、恐らくは人気もそこまでなかったであろう作品については、まだまだ電子書籍化をされていないのが多いですね。そのうちにされてくれたら、そちらも紹介をしたいと思いますが、今はAmazon位じゃないと、購入し辛いと思います。
ストーリーとしては、ハーン教と言う思わせぶりな名前で女神が登場をしていて、その女神を中心にストーリーが展開をされていき、チンギス・ハン登場と言う流れです。最後はチンギス・ハンも大暴れとなるのですが、肝心な事を書き忘れていました。チンギス・ハンは敵役として登場となっている作品です。その辺り、他のチンギス・ハンが登場をしている漫画とは違った感じですね。
15の春(荻野真)
真言宗の開祖・空海(くうかい)、戦国武将・織田信長(おだ・のぶなが)、進化論を生んだダーウィン、ロシアの女帝・エカテリーナ2世、モンゴル帝国の皇帝・チンギス・カンら歴史上の偉人が、人生の転機を迎えた15歳の時のエピソードを描いた歴史ファンタジー。のちに空海となる15歳の少年・佐伯真魚(さえき・まお)は、勉学に励む日々の中、貧しいサエギの娘・ヨモギとの逢瀬を楽しみにしていたのだが……!?
荻野真先生と言えば、孔雀王でありまして、ちょっと前に亡くなりました。ご冥福をお祈りします。ただし、この言葉って、真言宗や新道の方、キリシタンには不適切みたいですね。先生は新道の可能性もあるから微妙な気持ちもするのですが、とにかく気持ちだけは伝われば。
さて、作品ですが、ののさんに紹介をして頂いたのですが、短編集。と言う事で自分の中で却下をしていたのですが、そうそう読むがねーぞ。と言う事で、購入をして読んでみました。
内容としては、短編集になりますので、こんな感じできたか?と思える内容となっていましたね。テムジンが羊になって最後は狼になる。と言う、中々に早い展開でした。テムジンが逃亡中の頃にスポットを当てた展開でしたね。それよりも空海の話が強烈でしたね。当時は中央の京都から見たら、関東の人間は外人で、さえご・さわぎと呼ばれていて、言葉もあまり通じないから、通訳がいて、その通訳の苗字が佐伯。って、これ本当の話?空海、セックスに命をかける展開となっていて、色々な意味で強烈な作品でした。
英雄大戦 – 織田信長対チンギスハン(柘植久慶)
駒に刻まれた英雄たちが時空を越え現実に激突する不思議なチェス盤により、織田信長とチンギスハンが朝鮮半島で対決!――はたして真の英雄はどちらなのか!?「英雄大戦」シリーズ開幕!!
こちらは漫画だと思ってしまい、うっかりと購入をしてしまいました。そして、まだ全てを読んでいません。取りあえず、お互いの陣地に入った所でストップしています。読み終わったら追記をするかもしれませんが、作品紹介の箇所をまとめて削除をするかもしれません。現時点では何とも言えない状態ですが、読み始めた雰囲気としては、すげーつまらなそうな雰囲気です。
- 英雄大戦 – 織田信長対チンギスハン(Amazon Kindle版)
- 英雄大戦 織田信長対チンギスハン【電子書籍】[ 柘植久慶 ](楽天Books)
- 英雄大戦 – 織田信長対チンギスハン(ebookjapan)
燃えろ!若きジンギスカン / 王者ジンギスカンの最期 (まんが世界なぞのなぞ)
たかしよいち・吉川豊のコンビの作品になるのですが、シリーズとしては、『まんが世界なぞのなぞ』のシリーズ作品になります。初っ端にジンギスカンを二冊持ってきた辺りに、気合いの入り方を感じさせて頂きました。通常、こうした学習漫画の場合には、渋とい感じで、重版を定期的に繰り返していく形になるはずなのですが、現在はもう重版をされていません。
形として下に調べた限り、購入可能となっているアマゾンのリンク先を紹介させて頂きますが、私自身は図書館で借りて読ませて頂きました。自治体の規模にもよる所が大きいと思いますが、大概のケースであるはずなので、そうした形で読んでみて下さい。
内容としては、活字の好きなヴァンパイアがジンギスカンについて語る。と言う内容になるのですが、リアルタイプの作品となっています。メルキトを倒した時には、『もちろん、皆殺しにします。』と躊躇なく発言をしています。これ、下の作品に続きますが、『チンギス・ハン―モンゴル帝国をきずいた草原の勇者 学習漫画 世界の伝記』では、真逆な台詞になっていますね。
歴史的にどちらが正解なのか?それは分かりませんが、チンギス・ハンのイメージとしては、こちらの作品の方が正解な気持ちがします。唐突に巻末には、チンギス・ハンとは関係のない活字の文章が始まっていて、中々パンチのきいている作品でしたね。
チンギス・ハン―モンゴル帝国をきずいた草原の勇者 学習漫画 世界の伝記
政治家や学者、冒険家に芸術家など傑出した人物たちの活躍により形成されてきた歴史を人間ドラマを通して紹介する「人物世界史」。
登場人物の視点から見るスリリングなストーリーが歴史ロマンへと誘います。
全20巻それぞれの巻頭8ページのカラー口絵には、博物館から取り寄せた所蔵資料や貴重な映像が満載。
幼い頃から戦いの中で育ったチンギス・ハン。勇気と知恵で、ばらばらだった遊牧民族を統一し、モンゴル帝国の基礎をつくった。
子供のの頃にも読んだ記憶があるのですが、改めて読んでみました。監修は長澤和俊さんで、イラスト担当は古城武司さん。イラストに関しては記憶の中ではアレクサンドロス大王のイメージが強いですし、今回の作品を見ても、イラスト的にはアレクサンドロス大王との違いが良く分かりませんでしたね。
でも、内容としては良いと思います。他の作品では割愛をされがちとなっている、ジュルメ・ジェベの話が掲載をされています。大人になってから改めて読んでみると、当時はなんのこっちゃ?と思えたシーンが別の感情がわいてきて、良かったですね。
チンギス・ハンの漫画で読むべき作品の結論
史実ベースの作品を探している人であれば、『チンギス・ハーン(横山光輝)』が一番ベストだと思います。。義経=チンギス・ハンを採用しているケースであれば、『ハーン』が良いでしょう。選択肢が現時点ではあまりないのですが、ちょぼちょぼと探して追記をしていきたいと思います。
電子書籍限定で配信をされている、『馬から降りない武士』について、個人的には大きな期待をしています。読み終わったら、ちょっとした感想と紹介をさせて頂きます。
※他にもチンギス・ハンをテーマにしている漫画作品がありましたら、コメント欄を通して教えて頂けましたら幸いです。小説を入れましたら、結構な数になりますので、読んでから紹介をするには膨大な時間を要する為、現在は検討をしていません。
ののさん。情報ありがとうございます!知らないだけで、意外とあるんですね。
※チンギスハンとは関係ないパートになりますが、『漫画版 世界の歴史 4 モンゴル帝国と世界の交流』が結構面白かったです。割と骨太の内容となりますので、小学生には厳しい印象を受けますが、中学生、高校生ならいけると思います。シリーズの他の作品は読んでいませんが、構成的には同じだと思います。このシリーズ、自分の中では、お気に入りになりました。
ゲームなら、チンギスハーン4で決まり
ジンギスカンのゲームで言えば、コーエー位しかないですかね?あまり言えないけれども、学生時代にコーエーでバイトをしていて、何で続編出ないの?と聞いたら、売れないから。とか言われて、ショックを受けたのを覚えていますが、人生でゲームの中で一番時間を費やしたのが、こちらの『チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿4』ですね。最高傑作でしょう。
ゲームスピード自体はやはり初期のプレイステーションになりますが、システムが非常に良いと思います。プレイステーション版だと、LRの同時押しで必ず質問を妃がしてきてくれて、回答が正解なら、フルゲージに一発でなります。最高人数とバンバンとオルドをするのじゃ。
日本の頼朝でやるもよし。藤原一族で弁慶を伏兵で城壁に近づけて、よじ登ってからの本体叩きもよし。どうでも良いけど、ちゃんと義経は逃がしたりしたら、モンゴルの方に行きますよ。ジャムカの部下になったりしているのを見た事もあります。上手い具合に泳がせて、ジンギスカンとすげ替えるのも面白いかもしれませんね。
取り敢えずゲームはシミュレーションタイプになります。あまりやった事がない人や、今更プレイステーションなんてねーよ。と言う方も多いと思いますが、初期のプレイステーション3なら機動しますので、購入を検討してみるのも良いかもしれません。個人的には2年に一度位、今でもやりますね。
パソコン環境でやりたい方は、以下のSteamの記事を参考にしてみて下さい。1から3までダウンロード販売をされていますが、社員の著作権の関係か?頑なに4のパワーアップキットがダウンロード販売をされません。最高傑作のゲームになりますので、Amazonでは5万円を超えています。誰か貸して下さい。
古い漫画ですが『狼ジンギス汗』(石川球太)がおすすめです。
それと『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(日暮央)角川映画のコミカライズですが、映画版より面白いかもしれません。
『チンギスハン』(石ノ森章太郎プロ作品)もあります。
月刊ビッグガンガンで連載している『フェンリル』もチンギス・ハンを題材にしています。
電子書籍ですが『馬から降りない武士』という漫画もあります。
私もチンギス・ハンの漫画が好きで集めてるので、こういった記事は嬉しいです。
貴重な情報、誠にありがとうございます。
すぐには揃える事は出来ないと思いますが、少しずつですが、確実に揃えていきたいと思います。
感想については個人的なものとなりますので、その辺りはご了承下さい。
角川の映画は呆然とするレベルでしたね。
『フェンリル』は無料なんですね!それと『馬から降りない武士』はクーポン券が当たったら購入します。その外、紹介をしていただいた漫画は注文が完了しました!
読んでいないのですが、色々とついでに調べてみたら、『シュトヘル』と言う漫画が舞台がモンゴルで、テムジンが出るみたいです。
また、是非とも情報を下さい♪
そういえば『シュトヘル』もありましたね。漫画としては、すごく面白いのですが、テムジンの描き方で好き嫌いが分かれるかもしれません。イケメンのトルイが出てきます。
先日亡くなった荻野真先生も偉人の青春時代を描く短編集『15の春』の中で、チンギス・ハンを描いていました。
短編まで含めれば、けっこうあるかもしれませんね。
短編含めると、キリがなくなってしまいますので、今の時点では予定はないですね。学習系の漫画とかも、現時点では入れない方向です。教科書ベースなので、一番正しいとは思いますが。
絵柄は特に気にしないタイプになりますし、むしろ汚い絵柄の方が良いね!となるので、全然大丈夫です。
一気に増えていますね、すごい!
いまさらですが、一つ追加です。
『ジンギスカンの野望』(群洋大)
この漫画は以前は『王の道』というタイトルで、古いうえにマイナーで中古でも入手しづらかったのですが、いつのまにかキンドル版で読めるようになっていました。タイトルも作者名も変わっていたので、最近まで気付きませんでした。
モンゴル統一後も話が続いて、耶律楚材も出てきますよ。
情報、ありがとうございます!お蔭様で増やせましたし、検索でも上に上がってきたみたいです。
同じように、好きな人に、情報提供として、役立ってくれたら良いな。と思っています。
現在は、女神の赤い舌を読んでいて、明日にはシュトヘルが到着予定です。『ジンギスカンの野望』も、そのうちに必ず読ませて頂きます。チラッと見たら、テムジンが絵柄的に普通のおっさんで、腹抱えて笑いました。