これは只の古本屋ではないぞ。と言う雰囲気だけは感じていました。行ってみたら、面白いお店でしたね。取りあえずチラシの紹介。
あふたーゆのチラシ
ちょっと読み辛いと思いますので引用をしておきます。店名は『アフター・ユー(おさきにどうぞ)』からとりました。あなたの読んだ後に次の人に読んでもらうための本の店という位置づけです。
また自主出版物、郷土出版、市民運動、同人誌など、本は作ったけれど置く所がない、普通の本屋では売れなくて取り扱わない本なども置きたいと考えています。
全部を書く必要もないと思いますので、この辺りにしておきたいと思いますが、こちらのチラシはオープン当初の理念を綴ったチラシになると思いますが、凄いよ。
浅沼稲次郎の暗殺事件、もちろん、皆知っていると思いますが、その当時の雑誌が置かれていたり、年代物の作品が多数ありました。一応知らない人の為に画像を掲載しておきます。
この刺している青年ですが、実行前に毎日イメージトレーニングと実際に行動の時の動きの練習をしていたそうです。凄い執念だよね。いざという土壇場の場面になると、自分でも怖じ気づいてしまう可能性を見越していたんでしょうね。自分との戦いに打ち勝った青年です。やっている事が正しい事かどうかは知らないけどね。この写真が表紙になっている、当時の雑誌ですね。それが置いてありました。インパクトは大きかったですね。
初めて入るお店だし、店長の趣味の範囲の書籍を取り扱っているお店になりますので、じっくりと端っこから端っこまで眺めていたら、店長に声をかけて貰いましてね、お探しの本は?と聞かれたので、『宮本常一とチェ・ゲバラの本を探しています。』と伝えたら、『宮本常一はここ。ゲバラは、あるとしたらその辺り。』と全て把握をしているのね。
そもそもですね、チェーン店のアルバイトだったら、両方とも、誰それ?レベルになると思いますが、バシッと受け止めて貰えた事が、もうその時点で嬉しいし、信頼出来る本屋さんですわ。と思いましたね。
あふたーゆに置かれている松山書房とあふたーゆ出版
こちら、松山書房の書籍は、当然皆知っていますよね?比企地域の歴史関連のみを扱った書籍を出版している出版社で、丸広にも松山書房のコーナーらしきものはありますね。それよりも、あゆたーゆ出版って何?このお店、出版社もやっているの?と気になったので、聞いてみたら、近隣に別に限っている訳ではないのですが、書籍として出版をしたい。と言う方のいわゆる自費出版のお手伝いをしているみたいです。
凄いですね。依頼をしている年代の人も金儲けは考えていなくて、書籍と言う形での出版を希望しているので、私の出る幕ではないのですが、デジタルにも残しておいて貰いたいですよね。特に購入をしなかったのですが、そうした事も、こちらの書店ではやっていますので、自費出版に興味のある方は、一度相談をしてみて下さい。
その外、雑貨も扱っていました。書籍の内容としては、かなり貴重な郷土関連の資料集なども置かれていまして、何気なく、東松山の歴史。と言う年代物だけどコンパクトサイズのを取り出して値段を見たら、ほー。となりましたので、すぐに閉まって元通りにしておきました。
でも、図書館ではないと見る事が出来ないであろうレベルの本も普通に置かれていました。この辺り、図書館であっても貸し出し禁止レベルの本になると思いますので、手元に置きたいと考えている人には価値ありですね。
あふたーゆで購入した書籍
別段、年代物でもなんでもなく、そこら辺でも販売をされている書籍になると思いますが、特に汚れもなく半額でしたので購入をしてみました。取りあえず、東松山と熊谷のパートをサッと読んでみましたが、へー。となりました。大体知っている感じでしたね。
『パリは燃えているか』は映画だったんだね
『パリは燃えているか』と言われたら?
この曲しか出て来ないのですが、元々、『パリは燃えているか』と言う映画があったんですね。あゆたーゆの本棚に映画コーナーがありまして、映画を書籍にした作品ですかね?それがある中で、このタイトルの書籍があり、チラッと見たら映画だったので、そうだったんだ!となりました。
その他には、書いてしまいますが、被差別部落関連ですね。その辺りの市民運動の関連書籍を多数置いてありました。闘争の歴史やな。と思ったりしたのですが、郷土関連コーナーでは秩父事件の書籍も多数あり、秩父の人間って、やっぱり切れたら怖そうだよね。とか思いましたね。
秩父事件ってあれでしょう?それまで秩父を出る時にはパスポートが必要だったけれども、それを廃止する為の闘争で、お陰で、今では通行手形ですむようになった。と言う事件でしょう?知らねーけどさ。秩父大好きだよ。
置かれている本の種類や傾向については、偏っているか?と言われたら間違いなく偏ってはいると思いますが、それで良いですし、それが良いんです。
僕から見たら、あゆたーゆは、自分の歩んだ道を信じて、今もなお、真っ直ぐに歩んでいる、おっちゃんが趣味と実益でやっている古本屋さん。
色々と教えて貰いたいから、今度また遊びに行こうと思います。
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