河童が出たんべ!
市の川を渡ろうとしたら、どうにも馬が引きずり込まれている。助けてくれ!こりゃ、河童の仕業に違いね!と言う事で、村の連中が集まって、この野郎!河童め!と言う事で馬の足元にいた河童をボコボコにする。と言う話があるのですが、河童って、こんなのじゃないんだぜ。
https://www.photolibrary.jp/img349/11515_3194545.html
百万歩、譲ってさ、本当に河童がいたら、こんなのだよ。
https://waqwaq-j.com/japan/780/
6回ぐらい見ておかないと、接近しようなんて思わないよね。
取りあえず、お話としては、哀れなる河童、ボコボコにされて東松山住民にタコ殴りにされて殺される所を、住職に勘弁してやれ。と言う事で救われて、詫び証文を一筆書かされた。と言う話で、最後には恩返しもあり、と言う事で、話としては終わるのですが、お寺の関係者いわく、確かに河童の詫び証文があったのですが、気がついたら、なくなってしまった。と言う事でした。
本書の中では、こうしたパターン多いですね。大体は火事でなくなっています。おのれ、なんて安倍政権か?と思ったりしたのですが、まー、話が話なので、そう言う事にしておいてやるよ。と思いながら読んでいたのですが、稀にガチな話もあります。
江戸の大工と箭弓神社
江戸の大工が目が見えなくなってしまい、見えるように各所で願掛けをしていたのですが、冒頭の部分がちょっといらつきましたね。もう、どうせご利益なんてねー。俺は嫌になっちまっただ。みたいな事を言う旦那を相手に女房が、はるばるこんな田舎まで来たんだから、もうちょっとだから、箭弓様まで行くぞ。みたいな事を言っているの。
取りあえず、箭弓様に到着をしたら、あら不思議!見えなかった目が見えるようになりました。と言う話で、へー。まー、はい。嘘でしょうね。と思っていたら、この目が治った大工は江戸に帰って頑張って仕事をして、金を貯めて、絵師やらにちゃんとした大絵馬を作らせて、それを箭弓様に奉納をして、その大絵馬が、箭弓様に現存をされている。と言う話でした。やべー、マジじゃん。
あくまでも、この本に掲載をされた当時の話でして、こちらの書籍、1975年に出版をされていますので、もう40年以上も前の話になります。今も箭弓様にあるのでしょうか?
取りあえず、上下巻に収録をされている話のうち、まー、嘘でしょうね。と言う話もあるのですが、あら?こりゃ、本当っぽいぞ。と言う話もあります。白山神社なんて、虫歯の治療にご利益がある。と言われていて、なんで?と思っていたら、歯苦散(はくさん)だって。ふーーーーん。
最適解がない時代だからこそ、こうしたお話が生まれる下地があるのでしょうね。今だったら、歯が痛い。と言われたら、歯医者行けよ。で話も終わってしまい、その後のお話なんて作られる下地がないのですが、当時は色々と良く分からない時代だったので、その説もあると思います。と言う感覚で、今の現代社会から聞くと、何言ってるの?と言う話も生まれたのかな。と言うものあるでしょう。
上沼と下沼のお話
ちょろっと書いているのですが、上沼と下沼のお話が、こちらの書籍でも収録をされていました。
ざっくりと言えば、豊臣秀吉が攻めてきて、北条の支配下であった、おらが村も兵隊としてこい!と年寄りの母親と若い娘と結婚したばかりの男が農民兵として徴収。
いざ合戦が始まると、びびって男が逃げる。でも、このまま逃げると当然ペナルティが待っているから、昼間はこっそりと林の中で待機をしていて、夜に家に向かって逃げる。で、下沼近くの自宅に戻るも、合戦が終わって昼夜問わずに向かっていた使いに先を越されてします。使いは逃げた事を知らないから、あいついねーよ。死んだんだと思うけれど、死体も見つからない。と言う話になってしまう。
これには年老いた母親が絶望死。残った若い新妻も一人残っても仕方がねーべ。と言う事で下沼で自殺。
男はようやく自宅に到着をするも、誰もいねー。近所の叔父さんに会いに行ったら、事の顛末を知らされる。逃亡者だから、このままだと親戚や名主にも迷惑が掛かる。と言う事で、本格的な逃亡を検討して、逃げ始める。
でも、良く考えたら、逃げ先も分からないから、諦めて上沼で自殺。以降、下沼を女沼。上沼を男沼と呼ぶようになりました。と言う話です。
吾輩はこの話を聞いて思いました。もうちょっと逃げてからにしよう。なんだって、下沼と上沼なんて、場所が変わっていなければ、すぐ近くで散歩の距離だぜよ。最低でも越辺川か市ノ川だんべ?と思っていたのですが、別の話で、舞台は江戸時代の話を見ると、上沼の場所が村の境目で、そこから先に行くと、家とかがなかったんでしょうね。だから、どうせなら同じ村で。と言う気持ちだったのかもしれません。
他の話を読んで、当時の地理的な状況が補完されていき、自分の中で納得をする事が出来ました。
台風の水害
具体的な場所については、敢えて触れませんが、ピタリと一致をしています。まー、そう言うもんじゃ。と言う話なのですが、こうした話をきちんと参考にしていればね、無理な住宅開発もしなかったかもしれませんね。
昔ばなしと言うのは、バカにしちゃいかん。と言う教訓になりますね。この手の話は全国にあると思いますが、吾輩は被害が0だったので、実体験でも何でもないのですが、大事だよね。
小林一茶が通った道
東松山住民の方であれば、上下巻を読めば、自分の近くの場所が、概ねで登場をしているはずです。断言は出来ないのですけれどね。
個人的には、良く通る道がありまして、そこを俳人の小林一茶が通った。と言うんだから、これまでのように歩いていても、おおお。ここを一茶がのー。と思えるようになる訳です。これまでと同じ景色も、これまでとは少し違った景色に見えるようになります。それだけでも、この本を読んだ価値はありましたね。
小林一茶の話については、小林一茶自身が書いている本でも書かれているので、間違いないでしょう。古凍に関しては、なんもねー。と書いています。おかしいな。国分牧場があるはずなんだけどね。一杯やっていけば良かったのにね。
今の駅前まで来た、小林一茶。箭弓稲荷様に行こうかな?と思ったけれども、面倒臭くなったんだろうね。辞めるわー。と言う事で先を急いだのですが、途中で雨が降ったので、近くのお寺で雨宿り。そこが覚性寺。昔からある道沿いのお寺ですよね。
その後、ちょろっと今の407を通った後には、根岸の家の前を通って、目的の久下村に到着しました。と言う話でした。
補完情報
こんだら、『東松山の伝説と夜話』なんて本を読んで、あまつさえ記事にしているのは、おらだけだんべ?と思っていたのですが、完全敗北をしたでござる。
しかも、一話、一話、ノートにメモをしているガチ勢でござる。
さらに、動いている、田村宗順先生のビデオも見ているでござる。
なんか、森田光一のブログでも紹介をされていたのですが、森田光一は、それが仕事なんじゃない?良く分からないのですが、森田光一っていつの時の市長だっけ?と思ったら、まだ市長だった。
で、あんまり関係ないのですが、上記の記事の中に、
やっぱり鉱物関連だったー!!
とあるのですが、武器製造を担当していた。と言うくだりと関係あるのでしょうか?武器製造を担当している方から見たら、鉄や銅が算出されたら、こりゃありがてー!となって、大事にするのでしょうね。
鉱物の視点から見る、お寺関係。と言うのも面白いですね。
取りあえず、語り部として、頓々庵のお婆さんに当分はお任せをしていきたいと思います。
東松山の伝説と夜話をデータにして閲覧自由化を求む
書籍と言う硬派な形。嫌いではないのですが、時代に多少は合わせていかないといけない部分もありますわな。現実的に吾輩が借りている間は、誰も見る事が出来ない訳です。
40年も前の書籍だし、良いだろうけれど、一応は確認をしておこうか?と言う事で、出版社である武蔵野出版社にですね、これ、全部勝手にアップしても良い?と聞こうと思ったのですが、会社自体がないの。
で、昔のあるあるの話で、著者である田村宗順さんの住所がガッツリと掲載をされているの。今でもお孫さん辺りが住んでいる可能性がありますので、直接聞いて、アップしても良い?と聞くのは有効かもしれませんが、いきなり訳の分からないナイスミドルが来ても、向こうも困るでしょうからね。
結局、進展無し。と言う事になるのですが、役所の連中がさ、ちょっと動いて、こうした地域の郷土歴史とかの書籍の著者とかに確認をして、ドンドンとさ、インターネット上でアップをしていくべきだよね。
著作権利者だって、オンザエッヂで生きている、ルンペンプロレタリアートのコジマでござる。著作権を全部吾輩にくれ。とか言われるよりも、東松山市役所の××課の△△です。と言われた方が話を聞くでしょう。
東松山から外れてしまって、吉見になるのですが、こうしたのを書籍化するのも良いのですが、カラーの写真があるんだから、カラーで出しておいて貰いたい訳ですよ。書籍でカラーにすると予算の問題が出てくるし、そもそも書籍の体をなすのに、文言を削ったり。とか絶対にしているはずで、勿体ないですよね。
比企郡と東松山が集まって、後世に残さん。と言う感じで、こうした伝説のお話とか、足使って集めて作って頂いた資料とかを、もうちっとなー、ちゃんと残せるようにして貰いたい。と切に願っています。
取りあえず、今回紹介をしている『東松山の伝説と夜話』ですが、アマゾンでも楽天でも、どこにも、そもそも取り扱いすらされていません。品切れとかではなく、前提として商品として登録をされてすらいません。今回は図書館で借りてきたのですが、出来れば手元に置いておきたいので、どこかで購入をしないとですね。
あふたーゆだな。あそこなら、あるかもしれない。
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