一粒の麦(荻野吟子の物語)

一粒の麦(荻野吟子の物語)

一粒の麦(荻野吟子の物語)

俺達の吟子こと、荻野吟子の映画が公開をされ、ひっそりと終わりました。凄く短い期間での上映だったと思いますし、全国的に公開をされていた訳でもないのかな?と思いますが、上映最終日にやっている事に気がついて、取りあえず見てきました。

映画の内容

まず、映画の内容ですが、当たり前ですが、主役は荻野吟子で、大人になってからの半生が描かれている作品となります。女性初の女医として活動をした荻野吟子になりますが、時代的にも女医は認められていない。と言う事をぶち破った偉人になるのですが、制作支援をしていたのが、女性の社会進出を進める会。みたいな団体となっていて、やたらと女性差別をはねのけた荻野吟子すげー。と言う展開が中心となっていて、うーん。となりましたね。

個人的には女性は結婚をして、子供を生んで育てるのが幸せ。と言う価値観の中、それなりに裕福だったのもありますが、荻野吟子に塾に行かせた親父もそれなりに立派だと思いますし、そうした幼少の頃の下地があったのが前提になるはずなのですが、幼少の頃は全てカットをされています。

寺門静軒の『て』の字も出てくる事がなかった事に軽くガッカリしましたね。本人の努力も大きいのは当たり前なのですが、寺門静軒先生が下地をバッチリと作ってくれたのではないのか?何故、名前も出さないのだ?と思いましたが、寺門静軒先生については、下に掲載をしている、根岸の記事で軽く紹介をしています。

凄く緩やかなに時が流れる

色々と時代的に女の子供が犠牲になっていた描写とかもあるのですが、気になったのは、働いている人が少ないの。これ、明治とか昔の金持ちの凄い所ですよね。

まず、主役の荻野吟子ですが、医者の試験を受ける為に何度も、役所に訴えたり、と色々とあったとは思いますが、やたらと学校に通っているんですよね。資金は姉が仕送りをしてくれる優しい社会。そして無事に医者になる訳ですが、女性の医者第一号な訳ですから、当然ながら女性からの女医さんのニーズはあったのだと思いますので、映画を見た限りでは、お金を持っていない人からは取ったりしていないので、順風満帆ではないのでしょうが、それなりに繫盛をしている様子でした。

そして一回り離れた男性と結婚をするのですが、その男性が凄い。北海道の開拓に情熱をかけるキリシタンになるのですが、働いた事がある形跡が見られないのですが、立教大学の偉い人から資金援助をして貰って、駄賃をもらいながら動き回り、夢の北海道開拓については、嫁の荻野吟子に働かせて、資金援助をして貰う。と言うナイスガイ。

最終的には嫁も無事に北海道に呼び寄せる事が出来たのですが、この昔の金については持っている人が出せば良い。と言うスタンス。現代社会で失われていて残念ですよね。

埼玉県の三大偉人と言えば、渋沢栄一・塙保己一・荻野吟子になるのですが、渋沢栄一の孫の渋沢敬三に資金援助をしていたであろう。その結果、後世に多大な貢献をしてくれているのが、民族学者の宮本常一先生ですね。宮本常一先生は渋沢敬三さんから、学者なんて幾らでも優秀なのはいるから、君は学者が使う資料を作ってくれ。と言われて、全国を見て回って、日本の民族学者の大家になったんですよね。間違えている所があったら、ごめん!

熊谷市民は見てみて!

撮影場所として、荒川の土手で撮影をされているシーンも非常に多くありました。荻野吟子の記念館がある場所かな?と思っていたのですが、どうも東京にある別の場所で撮影をしていてシーンになるみたいですが、きっと記念館での撮影シーンもあると思います。

実際に記念館にも行った事がありますが、無料で見る事が出来るので、良い所になると思います。胸像も置いてあったりして、公園として誰か使っている人がいるか?言われたら疑問なのですが、熊谷からバスが出ているので、それに乗っていけばオーケーです。記念館についての記事も下に置いておきます。

埼玉、三大偉人は皆、県北

渋沢栄一は深谷、塙保己一は本庄、荻野吟子は妻沼と言う事で、県北はこの分野では圧勝ですね。そりゃ、歴史と伝統が希薄な大宮・浦和なんざ相手にもならんです。東京に住みたかったけれども、仕方無しに埼玉に住んでいる方も多いと思いますが、それは埼玉県民ではなく、埼玉都民ですからね。県民と一緒にしないで頂きたいと思う訳ですが、カルビーのご当地ポテトチップスでも、袋に掲載をされていた写真は、秩父の公園と昇殿様、行田の忍城。と言う事で、こちらのジャンルでも圧勝でした。

ちなみに、ご当地の味については東松山の焼き鳥でした。実際に食べたけれども、濃い目の味付けで健康志向の人には不向きな味でしたが、健康志向の人だったら、ポテトチップスなんて買わないから大丈夫でしょう。

埼玉県の味は東松山のやきとりで決定しました

別に県南の方に来てくれ。とは思わないのですが、頑なに高崎線で、どうしても下る事を拒否しておいて、埼玉には何もない。とか言うのはやめろ。それと、東松山市民の間でも、北側に住んでいる俺の家の周辺をチベットとか呼ぶの辞めろ。俺は東松山市民は皆、熊谷大好き。だと思っていたら、駅前周辺とか、南は川越に行っている。と言う話を聞いて、軽いショックを受けました。だからか、何か南の連中とは話が合わないと思ったんだべ。

秩父線が未だにPASMOやスイカに対応をしていない。とか、お前ら知らねえーだろ?改札に大きな文字で、電子決済対応をしていません。とか、ナイスな感じで書かれていて面白いぞ。秩父はあれだよ。電子決済の前に、、これ以上書くと、気分を害する人が出てくるから止める。そして謝る。ごめん。ただ、本当に電子決済については対応をしていないから、気を付けろ。時代の先端を気取ってスマホで決済で大丈夫でしょう?とか油断をして現金所持が少額だと、秩父線にすら乗れない可能性も出てくるからね。

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荻野吟子記念館

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これは良かったですよ。DVDもありますので、ちょっと時間を見ておいた方が良いのかな?と思います。荒川の土手についても、ブラブラと歩いてみて下さい。

みちの駅、妻沼に行ってみた

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妻沼の道の駅にも、荻野吟子の銅像があります。妻沼出身になりますので、妻沼も頑張っているみたいです。最近、ちょっとずつ、荻野吟子の知名度も向上をしているので、妻沼が若干盛り上がってまいりましたね。目指せ!妻沼に駅を誘致!

根岸家長屋門が良い感じだった話

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根岸線を作るのに金を出したり、新選組を作るのにも金を出したり、荻野吟子の幼少の頃に私塾で教えていた寺門静軒の晩年の面倒をみた、根岸一族。自宅内には、まだ人が住んでいますが、邸内にある記念館については出入自由です。無料で解放をされています。

取り合えず、この辺りを回っておけば、もう、荻野吟子については、半分位は理解出来ると思います。映画を見てから、また記念館に行くと理解をし易いと思いますね。

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ちょっと高い飲食店のおばちゃんに、「あたなは大器晩成。50過ぎてから成功する!」と言われました。だから、今は凄く頑張ってもロックが掛かっていて、そのせいで、突き抜けられない。と自分に言い聞かせています。写真はジャワ原人ですが、目が二つで、耳があって口があるので、大体こんな感じです。笑うとオダギリジョーに少し似ていると言われました。イケメン説が浮上しています。